1816年に作曲されたロッシーニの「セヴィリアの理髪師」は良く知られていますが、オペラブッファ (喜歌劇) と呼ばれ、滑稽で、軽いタッチの面白さがあります。きっとどこかで聴いたことのある曲が何曲かあることでしょう。

このオペラ・ハイライトコンサートは、コンサート形式で、オペラを楽しもうとするもので、主なな配役を選び出し、ストーリーにしたがって、それぞれの役柄のハイライトとなるアリア、二重唱や三重唱で進行させていく試みのコンサートです。

一本のオペラをグンと凝縮し、ロッシーニが、歌手に要求する難易度の高いテクニックである、速いテンポのパッセージの華やかさや、幅の広い音域での技巧的なヴォカリーズで表現される、軽やかで流麗な旋律、さらに人物の描写も生き生きとして愉快な、そんなロッシーニの世界を聴衆の皆さんに身近に感じて頂ければ幸いです。